ハイレゾとかスペックのお話。(その1)
レビューばっかりでも飽きてしまうので、ちょいと趣旨の違う記事をあげようかと。
オーディオと切っても切り離せないのが「スペック」です。
スペックは数字で表せ、訴求が楽なのでオーディオメーカーも利用しがちです。
ただ、そこには本質からかけ離れた文字通り「宣伝文句」でしかないものが散見されます。
また、悪いのは言う方だけではなく、理解できない方にも問題がありますので、一助になればと思い書いていきます。(規格策定側は理解しやすいような説明努力を怠っている部分もありますので、理解する気があるならそれだけで十分です。理解できなくて当然な部分はあります。)
画像は少なく文面メインとなりますので、読み進めるのが面倒な方は読まない方が良いかと。( ̄▽ ̄;)
ハイレゾ
まあ、やっぱり最初はこれでしょうか…。
日本オーディオ協会の定義は以下の通りとなっています。
アナログ信号に関わること
- 録音マイクの高域周波数性能: 40kHz以上が可能であること。
- アンプ高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
- スピーカー・ヘッドホン高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
デジタル信号に関わること
- 録音フォーマット: FLAC or WAVファイル96kHz/24bitが可能であること
- 入出力I/F: 96kHz/24bitが可能であること。
- ファイル再生: FLAC/WAVファイル96kHz/24bitに対応可能であること。 (自己録再機は、FLACまたはWAVのどちらかのみで可とする)
- 信号処理: 96kHz/24bitの信号処理性能が可能であること。
- デジタル・アナログ変換: 96kHz/24bitが可能であること。
そもそもハイレゾって何よ?
High-Resolution = 高解像度
です。デジカメのそれをイメージしてもらえれば分かりやすいかと。
解像度の高い写真(ドットの細かい写真)のほうが、本物に近いですよね?
解像度が低いとモザイクみたいになってしまいます。
CDを基準としてそれよりも「高解像度」で本物に近い音源をハイレゾ音源と呼ぼうと決めたわけです。
ここまではいいですね。
音楽をより現実に近づけたいという理想や熱意が分かります。
ところが「定義」を始めた途端に迷走する。
もちろん規格を作るには「定義」が必要です。
その点、否定する必要はありません。
しかし「定義」には規格策定者たちの先見性やセンスが試されるのです。
より良い音楽を届けるためには何をクリアしたらいいのかと言うのが「明確」で「意味があるか」が重要になってくるお話です。
また一方で、「定義」は一般に理解されて初めて意味を成します。
有識者たちだけが「理解」できるものでは意味がないのです。
なぜこんな記事を書いているか?
「定義」の仕方にも問題があり、世間の「理解」もまるで追いついていないからです。
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