TFZは1DDを極めるか? Queenレビュー。
では、今回はTFZのQueenをレビューします。
国内発売はまだですが、正規代理店もありますし、近々発売されるでしょう。
私はAliexpressのHCKから購入しました。
さて、TFZは近年続いているBAドライバブームの中、ダイナミック1発で勝負している珍しい中国メーカーです。
音響的には究極の1DDが優れていると思いますので、非常に注目のメーカーです。
まあ、その究極の1DDが難しいからBAも流行ったわけですが。( ̄▽ ̄;)
では外観より。
はい、ドン!
かっこいい...
か、かっこええ...。(*´꒳`*)
見た目については文句のつけようがないですね。
TFZもここまで来たかと思います。
ざっとスペックをまとめます。
ドライバ:1DD グラフェンコート
周波数帯域:5Hz ~ 40KHz
インピーダンス:30Ω
感度:110dB
コネクタ: 2-pin 0.78mm
30Ωということで適度な耐ノイズ性能と、鳴らしやすさ(=音量の取りやすさではないですよ。)だと思います。
ポータブルは32Ωあたりにして欲しいですね。
16Ωかつ高能率だとノイズ対策が必要で正直嫌いです。( ̄▽ ̄;)
さて、では肝心の音について書いて行きます。
【低音ゴリゴリ、狭いライブハウスで聞いているような音】
はい。
低音、特に100Hz付近、所謂低音が強すぎます。( ̄▽ ̄;)
一方で重低音はさほどでもありません。
結果としてサウンドステージが狭く、狭いライブハウスで低音ゴリゴリ、ボーカル目の前、シンバルも目の前みたいな音です。
音場が狭いってやつですね。
いくらエージングしても変化はあるものの、大筋は変わりませんでした。
音場が広い方が好きな方は全く合わないでしょう。
一方で、迫力重視の方には合うと思います。
全体的に暗い音色で、雨の日にUKロックを聞くのに向いています。(雨の日は偏見。)
根本にある音のレベルは高く、「音質」という意味では同社で人気のSeries 2よりも明らかに上です。
ボーカルは濃密だし、高域の表現も刺さることなくしっかりと出ています。
しかし、好みとなると話は別。
間違いなく、人を選ぶ音で、万能感はかけらもありません。( ̄▽ ̄;)
なので、個人的には国内発表を待って、試聴してからの購入をお勧めします。
【使用感など】
いつものTFZ型に近く、耳への収まりは悪くないです。
Series 2よりも若干劣るかな、といった程度です。
というのも、ステムが太く耳に入りづらいのです。
ステムが太い。
イヤーピースは付属のものが合わなかったので、AET07に変更しました。
太いステムにもぴったりで、装着感もよくなるのでお勧めです。
AET07がピッタリ。
リケーブルは2pinのため、選択肢は多いでしょう。
ただ、TFZ独自の段差があるタイプなので、本体側が出っ張っていて、CIEM用の2pinをさすとちょっと不恰好に長くなってしまいます。
ちなみにイヤホンの上側がプラスで、下側がマイナス/GNDです。
2pin。上がプラスで下がマイナス/GND。
【まとめ】
なんだか、辛口のレビューになってしまいましたが、価格相応以上の完成度ではあります。
この音が好きな人は本当に好きでしょう。
ただ、万人受けする音ではないので、むやみにお勧めしづらいところです。( ̄▽ ̄;)
デザインは本当に素敵ですし、持っていて損のない仕上がりではありますので、興味があるけど迷っているという方は、セールがあれば買ってしまうのもありかなと思います。
では、いつも通り加筆修正依頼や質問はTwitterまで。
ではでは。(*´꒳`*)
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