ポータブルオーディオの最近の異常な価格高騰について
こんにちは。ぽぷりです。・ω・
今回は最近異常なレベルまで来てしまったなと思うポータブルオーディオの価格高騰について書いてみたいと思います。
はじめに
わたしは今でもオーディオ・ポータブルオーディオが大好きです。
これから書くことは今の状況を憂慮しているという内容になります。決してオーディオが嫌いになったわけでもありません。
高い!
「最近のポータブルオーディオ高くないっすか?」
これが今回言いたいことであり、というか言いたいことはこれだけな気もします。
かつて1万円を超えると高級なポータブルオーディオでした。その後、たくさんの高級製品が出るようになりましたが、ボーダーラインは10万円を超えるか否か程度だったと思います。
でも、昨今では当たり前のように50万円前後の製品が出てきますよね?
昔からありましたが、あくまで究極の製品というものに限られていました。
そんなものはそうそう買えませんし、かといってその「そうそう」の機会をこれに向けようという気が起きるレベルの製品も最近の超高額製品には少ない印象です。
個人的にはただ高くなっているだけに感じています。
なぜ高い?
それはやはり残念なことにポータブルオーディオ(有線)を楽しむ人口が少なくなっているからでしょう。
今ではポータブルオーディオ人口は全体では増えているのでしょうがプラスに転じたのはワイヤレス勢だけであって、しかも完全ワイヤレスが主流になっています。
そうなると高度な設計技術やODM先を持っていない零細メーカーはなかなか参入も難しいです。(プライドの高いメーカーはOEMはともかく、ODMはいやでしょうし。)
最高の音を追求したい。そんなポリシーで有線イヤホンを出しているメーカーは小さくなったパイを取り合う状況になり、単価を上げざるを得ません。
1つのパイで大きな利益を上げなければ会社が存続できないからです。
では価格を上げるにはどうしたらよいでしょうか?
価格の上げ方。それが問題だ。
「革新的な特許技術を盛り込んでお金を取る」というのが理想でしょうが、そんなに簡単に革新的な技術は出てきません。
ではどうするか?
- 物量投入で稼ぐ
- 素材・製法の変更で稼ぐ
- 付加価値で稼ぐ
大きくはこの3つがあるでしょう。
1. はパーツの品質を上げたり、DACを4つにしてみたりなどですね。
2. は例えば筐体を特殊な素材で作るとか、特殊な製法で作るとかです。
3. はアニメコラボや中には宝石を張り付けるなどの手法もあったり。
アニメコラボこそ最近出てきた手法ですが、ものの見事に据え置きオーディオの末期と同じ道をたどっています。
物量投入などまだマシなほうですが、例えばDAC4つ要りますか?その違いをポータブル(持ち出し先の環境)で感じ取れますか?素材は本当にその素材である必要がありますか?その形状は意味がありますか?少なくともデザインポリシーはありますか?
そんな疑問ばかり浮かぶ製品があふれようになってしまいました。
最後のコラボ・宝石貼り付けなどは最悪で、オーディオに関係ありますか?
本当に疑問だらけです。
解決方法はあるのか?
基本的にはコンシューマ向け製品のワイヤレス化は時代の流れで、有線が主流に戻ってくるということはないでしょう。流行であれば10年、20年サイクルで回ってきますが、今ポータブルオーディオ業界で起きていることは流行ではなくて時代の変化だと思います。
つまり、単価の高騰は今後しばらく続くものと予想します。
解決方法は残念ながら体力のある会社以外がなくなるという形になると思います。
SONYやオーディオテクニカみたいな大手、ブランド力のある高級品、コスパ重視のメーカーなどが残り、マーケティングに失敗した会社から徐々になくなっていくと思います。
中国がかつての日本のようにポータブルオーディオに力を入れていますが、おそらく10年くらいかもっと早く今の日本の状況と同じになると思っています。
最後に
少なくともアニメコラボで稼ごうとか、宝石貼って稼ごうとか、ドライバーたくさん積んで稼ごうとかはもういい加減にしてください。おなかいっぱいです。_(┐「ε:)_
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